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現在 ~再脚光~

閉山後~現在の軍艦島

2000年代 軍艦島に再び注目が集まる

軍艦島の俯瞰写真
画像引用元:長崎市公式観光サイト「 あっ!とながさき」
https://www.at-nagasaki.jp/spot/51797/

2000年以降、軍艦島は再び注目を集めはじめます。

軍艦島は閉山後に廃虚となり、炭鉱施設のほとんどは崩壊してしまいました。ですが、緑化運動で増加した植物は、閉山前に繁茂していなかった場所などにも繁殖。島内は「緑なき島」の原型はなく、人工的には造れない景観を見ることができます。

さらに島内には、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」をはじめとする家電製品や子どものおもちゃなどがそのまま残されています。軍艦島は三菱傘下のため、1950年代の第一次家電ブーム時には、既に100%の電化生活に切り替わっていました。ですが島民は、離島の際に旧型テレビは荷物になるとそのまま残していったので、現在は1970年代の生活を島全体で伝えています。

3号棟
30号棟

当時のままの姿で無人島になった軍艦島は、2001年、それまでの所有者であった三菱マテリアル株式会社(元三菱鉱業)から正式に高島町へ譲渡されます。その後、2005年に同町が長崎市に編入したため、長崎市の所有となりました。

世界遺産への登録

閉山から約30年が経った2003年、NPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」が発足。2007年、文化庁にリスト掲載の申請が提出され、一度は継続審議の結果を受けますが、翌年に再び申請します。結果、2009年「九州・山口の近代化産業遺産群」の一部として、世界遺産暫定リストに追加記載されます。その後見学施設が整備され、同年4月には一般客の軍艦島への一部上陸が可能に。

一部上陸ができる前、建物の老朽化、廃墟化のため危険な箇所も多く、島内への立ち入りは長らく禁止されていました。ですが、同時期の廃虚ブームや軍艦島上陸ツアー開催などから、軍艦島はますます注目を浴びはじめます。

2015年には『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』として、福岡県、山口県などの23施設とともに世界遺産に登録されます。さらに2017年には、トリップアドバイザーの2017年エクセレンス認証を受けました。軍艦島は、新たな歴史を刻み始めたのです。

軍艦島の世界遺産登録への道のりはこちらをチェック

海の状況や悪天候で上陸できないことも多い中、平均上陸率94.7%(※)と高い上陸率を誇る軍艦島コンシェルジュさん協力のもと、軍艦島の上陸ツアーに参加したレポートを紹介しています。ツアーの見どころはもちろん、軍艦島の魅力を余すところなくお届けします!

※平成23年度~平成30年度の上陸実績

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