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【特集】軍艦島デジタルミュージアム

軍艦島デジタルミュージアムと、軍艦島ツアーを催行している軍艦島コンシェルジュにご協力いただき、実際に取材してきたレポートを紹介します。

軍艦島デジタルミュージアムとは?

軍艦島デジタルミュージアムの公式HP
画像引用元:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/

軍艦島ツアーの発着地となる常盤桟橋から徒歩3分に立地する軍艦島デジタルミュージアム。その名の通り、軍艦島の歴史や現在の姿をデジタルで体感できる新感覚のミュージアムです。

軍艦島デジタルミュージアムでは、プロジェクションマッピングによる軍艦島の歴史や当時の生活、VRを使用した立ち入り禁止区域への散歩など、ここでしか体験できないコンテンツが多く用意されています。

また、日本初のホロレンズを使用した体験型ゲーム「軍艦島のガンショーくん~かがやくブラッグダイヤモンドを探せ~」も目玉の一つ。

現実世界とバーチャル世界をミックスしてミュージアム内を探索する参加型ゲームで、子供はもちろん親子で楽しめると人気を博しています。

軍艦島デジタルミュージアムの展示物を紹介

ここでは、軍艦島デジタルミュージアムの展示物について、いくつかピックアップして紹介していきます。

ミュージアム内が軍艦島に!?MRホロレンズ体験

MRホロレンズ体験
軍艦島のガンショーくん
~かがやくブラッグダイヤモンドを探せ~

MRホロレンズのイメージ画像
画像引用元:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/data/hololens/

MR(※1)という新技術を使用した参加型のゲームコンテンツ。ホロレンズ(※2)と呼ばれるゴーグルを装着することで、軍艦島に暮らす島民やアイテムが現実世界に飛び出してきます。

自分だけのガンショーくん(上の画像中央にいる、軍艦島のキャラクター)と一緒に、軍艦島(ミュージアム内)を探検することができます。

複数人での参加も可能なので、親子連れにも人気のゲームです。

(※1)MR(Mixed Reality:ミックスドリアリティ/複合現実):CGなどで人工的に作られた仮想世界と現実世界を融合させる技術
(※2)ホロレンズ(Microsoft HoloLens):マイクロソフト社が開発したMRゴーグル。Windows10が搭載されており、キーボードやマウスではなく、ジェスチャーや音声、視線を使って操作が可能

軍艦島とデジタル技術が融合した
圧巻のプロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング
軍艦島シンフォニー

軍艦島シンフォニー
画像引用元:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/data/exhibition/

全長30mのスクリーンに約3,000枚の写真を投影。島民がいた当時の軍艦島の様子を見ることができます。

また、30分に1回上映される「Amazing Hashima」は、軍艦島の歴史や文化とデジタル技術が融合した圧巻の映像作品。一見の価値ありです。

立ち入り禁止区域をバーチャル散歩!軍艦島VR

VR
軍艦島VR

軍艦島VR
軍艦島VR画像引用元:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/data/exhibition/

軍艦島(現在)の立ち入り禁止区域をVRで探索できる体験コンテンツ。上陸ツアーでは近づけない65号棟や端島神社などを、まるでその場にいるような感覚で見ることができます。

歩いて進むタイプのVRと、エアロバイクを組み合わせた上空を飛行するタイプのVRの2種類が用意されています。

すすむVR
すすむVR画像提供:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/data/exhibition/

日本に3台しかない希少!パノラマ世界遺産

インタラクティブ
パノラマ世界遺産

パノラマ世界遺産
画像引用元:軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/data/exhibition/

軍艦島をはじめとした世界遺産を、7台のモニターを使用して映し出します。

Google社の「Google Earth Street View」と連動し、軍艦島の画像をパノラマ映像で見ることができます。

実はこちらの機械、日本ではGoogle社と東京大学、そして軍艦島デジタルミュージアムの3つしかない、とても貴重なものだそうです!

こちらで紹介したのは本当に一部で、他にも軍艦島の歴史や文化を感じられるコンテンツがまだまだあります。

特に軍艦島ツアーの前に訪れると、様々な背景を知った上で見学ができるのでおすすめです。

取材協力

軍艦島デジタルミュージアム

軍艦島デジタルミュージアム

軍艦島デジタルミュージアムの公式HP

デジタル技術を駆使して、軍艦島の歴史と文化を伝える新感覚のミュージアム。軍艦島の上陸ツアーとあわせて行くことで、より一層ツアーを楽しむことができます。

【レポート】
軍艦島デジタルミュージアムを見学!

当サイトの制作にあたり、取材協力いただいた軍艦島デジタルミュージアムさんへ見学させていただきました。

今回、軍艦島ツアーにも同行させてもらったのですが、先にミュージアムを見学したことで知識が深まり、背景を理解したうえでのツアー参加ができました。

ミュージアムに入場

軍艦島デジタルミュージアムに入ってすぐ、目の前に広がるのは全長30mに及ぶプロジェクションマッピング「軍艦島シンフォニー」。

「あと5~6分で上映時間となるので是非見ていってください!」とスタッフさんに言っていただき、ちょうど上映間近だった映像作品「Amazing Hashima」を見させていただくことに。

軍艦島シンフォニー
軍艦島シンフォニー

軍艦島を上空から写す壮大な画像が流れていました

上映が始まるまでの時間、周りの展示物を見ながら待ちます。

軍艦島3D散歩
軍艦島3D散歩

軍艦島シンフォニーの後ろにあるのは「軍艦島3D散歩」。コントローラーを操作すると、3Dの軍艦島を自由に動かすことができ、気になるポイントを見に行くことができる展示物です。
(ちょっと操作を誤って遠くのほうに行ってしまいました…)

その横には、タッチパネルで軍艦島に関するエピソードや謎について知ることができる、その名も「軍艦島の謎」があります。

と、そうこうしているうちに「Amazing Hashima」の上映時間に。

映像の内容を紹介しようと思いましたが、「百聞は一見に如かず」。やはり、実際に見ていただくことが一番ですので、ここでは詳しく書かないでおきます。

軍艦島の歴史とデジタル技術のコラボレーションによる全方位型のプロジェクションマッピング。その迫力はもちろん、映像の中(つまり軍艦島の中)にいるような錯覚を覚える圧巻の作品でした!

こちらのPR動画で少しだけ見ることができます

軍艦島デジタルミュージアムPR

ミュージアム内を見学!

「Amazing Hashima」の余韻に浸りつつ、他の展示物も見させていただくことに。

再現セット「軍艦島のアパートの暮らし」

軍艦島のアパートの暮らし
軍艦島のアパートの暮らし

「ん?和室?」と思ったら、こちらは軍艦島で生活していた方の部屋を再現した展示物。
実際に部屋に上がれるとのことで、「なるほど、軍艦島の人たちはこういった暮らしをしていたのか」と当時の暮らしを体感してみました。

軍艦島のアパートの暮らし
軍艦島のアパートの暮らし

一般的な人々と比べて生活水準が高く、テレビや冷蔵庫、スピーカーなど、当時高価だった電化製品が揃っていたようです。
(どことなく懐かしさを感じたのは歳のせいでしょうか)

ミュージアムの3階へ。

4階構造の軍艦島デジタルミュージアムですが、展示物が一番多いのがこの3階です。

軍艦島のアパートの暮らし

その中でも特に人気なのがこちら!

軍艦島VR

軍艦島VR
軍艦島VR

先端技術を使用したバーチャル世界で、上陸ツアーでは行けない立ち入り禁止区域を見て回れるという、心躍る体験コンテンツです!

私も早速体験させていただきました。

いくつかのルートを選べるのですが、私は迷わずに65号棟へ!
(上陸ツアーでは遠くに望むことしかできないのです…)

残念ながらVR映像を撮影することは難しかったのですが、65号棟の入口から屋上までをリアルに探索することができました。

特に、屋上からは端島小学校(1~4階が小学校、5~7階が中学校)や端島病院を見ることができ、感動!

そしてさらに感動したのは、あの屋上の滑り台を間近で見ることができたことです(65号棟の屋上には幼稚園があったのです)。

実はこちらで案内をしてくれたのは、軍艦島の元島民だったというスタッフさん。

お話を聞くと65号棟に住んでいたとのことで、「この屋上で野球をやってたんだよー」といったお話を色々と聞かせてもらえました。

「え…、屋上で野球!?」と思いましたが、実際に見てみるとそれくらい広い敷地でした。

30号棟の模型

他にも3階には色々な展示物がありますが、次にピックアップさせていただくのは、こちら!

日本最古のRCアパート「30号棟」の1/30サイズ模型!

30号棟模型
30号棟模型
30号棟模型

外観だけでなく、内部構造や住居など、細部まで作り込まれた再現度の高い模型です。

現在は老朽化が進んでいますが、それでも100年以上の間この地に建ち続けている堅牢さは特筆すべきものがありますね。

大都市圏に何年も先駆けて建てられたことも、建築史上とても重要なことといえます。

ちなみに30号棟の工事を担当したのは清水建設さんとのこと。こちらの模型の近くにも設計図が置いてありました。

続いて、最上階となる4階へ。

階段を上がると目に飛び込んできたのは…、

軍艦島クイズ!

軍艦島クイズ

「これは私の軍艦島レベルを試す絶好の機会…!」そう思いつつ、挑戦します。

結果は、10点満点中7点。何とも中途半端な結果に、次回のリベンジを誓いました。

実はこの4階には、軍艦島デジタルミュージアムの超目玉となる展示物があったのです!しかも2つ!

その1つがこちら!

インタラクティブ「パノラマ世界遺産」

軍艦島クイズ
軍艦島クイズ

Googleのストリートビューと連動したモニターで、軍艦島を隅々まで見渡すことができます。

目の前に大きく広がるパノラマ映像は、VRとはまた違った迫力がありました。

MRホロレンズ

続いて、軍艦島デジタルミュージアムの超目玉2つ目は、MRホロレンズ!

ホロレンズというゴーグルを装着することで、現実世界と仮想世界がミックス。ミュージアム内が炭鉱となり、探索や参加型ゲームができる体験コンテンツです。

人気キャラクター「軍艦島のガンショーくん」がミュージアム内を案内してくれたり、隠されたアイテムを探索したりと、見応え・やりごたえ満載です。

少し駆け足のレポートになってしまいましたが、軍艦島デジタルミュージアムには今回紹介しきれないほどの展示物があります。

歴史や文化、そして現在と、様々な変化を見せてきた軍艦島の姿を知ることができる貴重な資料館でもあります。

軍艦島ツアーとセットで訪れるのがおすすめですが、デジタルミュージアムだけでも十分に軍艦島を知ることができますし、楽しめると実感しました。
(万が一、上陸できなかった場合には、VRやパノラマモニターで体験もできますしね)

軍艦島へ行く際には、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします!

取材協力

軍艦島デジタルミュージアム

軍艦島デジタルミュージアム

軍艦島デジタルミュージアムの公式HP

軍艦島の歴史と文化を、デジタル技術を駆使して伝える新感覚のミュージアム。島民の生活や噂の真相を知ることができるのはもちろん、その多くが立ち入り禁止区域となっている軍艦島をバーチャル体験できるのが大きな魅力です。

軍艦島以上に軍艦島を知れるデジタルミュージアム。ツアーに行く際にはぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。

いよいよ軍艦島ツアーに参加!

軍艦島デジタルミュージアムの見学後には、いよいよ軍艦島ツアーへの参加!ミュージアムで様々な情報や知識を得た状態で軍艦島に上陸することで、よりツアーを楽しむことができました。

こちらでは、軍艦島ツアーの様子もレポートしていますので、是非チェックしてみてくださいね!

海の状況や悪天候で上陸できないことも多い中、平均上陸率94.7%(※)と高い上陸率を誇る軍艦島コンシェルジュさん協力のもと、軍艦島の上陸ツアーに参加したレポートを紹介しています。ツアーの見どころはもちろん、軍艦島の魅力を余すところなくお届けします!

※平成23年度~平成30年度の上陸実績

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